合併特例債の問題点
〜借金を前提にした行政の危険性について〜
その7 補足説明
「こんな詐欺のような酷い事を国がするわけがない。」
こう思う方も多いことでしょう。しかし、実際に似たような事は起こっているのです。
自民党の小泉純一郎内閣の時、「三位一体改革」が推し進められました。聖域なき構造改革の一環として「地方に出来る事は地方に、民間に出来る事は民間に」という方針の下、国庫補助金改革・税源移譲による地方分権と、地方交付税の削減による財政再建をセットで行いました。
平成16年度(2004年度)にはこの三位一体改革により、国庫支出金が1兆300億円削減され、6,600億円の税源移譲が決定されました。税源移譲額よりも補助金削減額の方が大きく、税源移譲が不十分だという反発が出た上に、地方交付税と財源対策債とを合わせて約2兆9000億円が削減(削減率12%)され不満が膨らみました。
地方自治体は『このままではやっていけない』と考えて、市町村合併を考え始めました。
しかし、既に市町村合併を行って、新市になって運営している自治体も同様に『このままではやっていけない』と慌てました。
なにしろどの町も、このような交付税の減額を想定せずに将来の設計をしているのですから慌てるのも当然です。
そのうえ、合併した町は、特例債の返済も迫ってくるわけです。
合併した町でも、近年になって慌てて財政の見直しを迫られました。
『少子高齢化社会を迎え、現在と同程度の行政サービスを維持するためには、合併による合理化しかない』
そう住民に説明して合併を進めた町でも、結局、行政サービスの切り捨てを決断せざるをえない状況に立たされた町が幾つも発生しています。
実は、このような形で地方の自治体が膨大な借金を抱え込む経験は、これが始めてではありません。バブル崩壊後の景気対策でも、これとほぼ同じ仕組みのバラまきをやったために、地方の自治体が借金に喘いでいるのです。
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