平成28年7月10日に執行された常総市長選挙につき、現在、異議の申し出が行われています。
  • 期日前投票の投票箱のこと
  • その他の投票箱のこと
  • 投票用紙のこと
  • 開票作業のこと、等

すでに何件か情報提供頂いておりますが、「こういうことを見ました」「マニュアルと違うことをしていました」等々ございましたら、更に情報提供の程宜しくお願い申し上げます。コメント欄でも、メールでも結構です。
info-furusho@gold.zero.jp

2016年09月26日

鬼怒川20K〜22Kの調査(1):重要水防区域の重点区域の堤防天端には「水防用備蓄土のう」がずらりときれいに並ぶ→「備蓄用」ではなく「水防用土のう」に他ならないのでは???

9月23日の記事に対して次のコメントを頂いていました。

あさって、日曜日は天気が良さそうです。
古性さんが矛盾を指摘された上三坂の堤防(問題となっている20.04〜22.0km)を見に行こうと思います。
私は11時頃に行くつもりなのですが、御一緒して頂ける方がいらっしゃると心強いです。


私も、ここはとっても重要なポイントであると思っていましたので、
参加させて頂きました。
堤防見学会(調査会)のメンバーはわずかでしたが、
他にも何人も堤防を見に来ている方々がいらっしゃいました。
中には筑西市から堤防を見学しに来られた方々や、
バイクを飛ばして都心から来て下さった方々もいらっしゃいました。
災害から1年以上経ちますが、常総市外の方々にもこうして関心を寄せて頂け、ありがたいことだなあと思いました。


さて、私が知りたかったのは20K〜22Kまでの2kmの区間です。

まず驚いたのは、20Kがアグリロードの橋よりも下流に位置することです。
この橋より上流だとばかり思っていましたので、びっくりしました。

常総市地域防災計画に掲載されている「資料編」では、
https://goo.gl/8gTdLo
20.04Kから21.20Kまでが「重要水防区域」の中でも
特に「重点」区域に指定
されていますが、
この区域の中に堤防高の高い橋梁の据え付け部があり、
事実をきちんと反映したものになっていませんので、
この「重点」区域は橋梁の上流側と下流側できちんと分けなければいけないとまず思いました。

参考までにGoogle mapの空中写真で見ると下の通りです。
恐らく20.04Kはコンクリート護岸が切れている部分です。
20.04Kからアグリロードの橋のたもとまで天端は土のままで、
ここは非常に危険な場所だと思いました。

鬼怒川20k周辺

なお、アグリロードの橋の下流側のたもとに次の看板がありましたので、
今年の11月30日までに堤防の改修工事は行われるようです。

鬼怒川20k周辺


ここから22Kに向けて調査を開始しましたが、
至る所に「水防用備蓄土のう」と表示された土のうが並んでいました。
「水防用備蓄土のう」と表示されてはいますが、なぜか、すき間無くきれいに並べられています。
備蓄のための土のうであれば広いスペースを用意して、
そこにたくさん備蓄しておいた方が積み込み作業など便利だと思うのですが、
なぜか、堤防の天端の端にきれいに並んで置かれているのです。

これはもはや「水防用備蓄土のう」ではなく
「水防用土のう」そのものだと感じました。

責任を逃れるために「備蓄」という言葉をつけたのかもしれませんが、
「これだけして住民を守っています。」
と国に言って頂いた方がどれほど安心できることか・・・。
住民の立場に立って、色々対応して頂きたいなあと思いました。

鬼怒川 土のう
(1)アグリロードの橋の下流に並べられた土のう
鬼怒川 土のう
(2)アグリロードの橋の上流側すぐのところに並べられた小さな土のう
鬼怒川 土のう
(3)(2)より上流の2段重ねに並べられた土のう
鬼怒川 土のう
(4)決壊現場に近くなると大型土のうがずらりと並ぶ



(続く)

posted by 古性隆 at 00:25 | Comment(8) | 水害訴訟 上三坂堤防決壊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月24日

零点高(続報):国土交通省関東地方整備局下館河川事務所調査課から電話を頂けることになっているのですが、いまだに回答無し・・・

鬼怒川水海道の水位観測所の零点高や
小貝川水海道の水位観測所の零点高の値が
国交省のHPで公表しているものと、
標識で示されているものとでは異なる
ことを
9月21日のブログで紹介しました。
http://office-aoba01.seesaa.net/article/442108398.html

今後、水位を標高で考えていくこともあり得ますので、
ここはきちんと確認し、確定しておかねばならないと考え、
9月21日午後1時30分頃に小貝川水海道水位観測所を管理している
国土交通省関東地方整備局下館河川事務所の水海道出張所に電話をして、
下表の通り零点高が3つで各々異なっているが、
どれが正しいのか、どうして異なっているのかを尋ねました。

  零点高
国土交通省
水文水質データベースの観測所情報
Y.P. 8.744m
(零点高履歴にY.P.+8.824m
1929/01/01 1:00
〜2011/06/07 24:00
のデータである旨記載)
国土交通省
川の防災情報
水位標のゼロ点高は7.9m
小貝川水海道水位観測所の標識 Y.P.+8.824m
小貝川水海道水位観測所 標識


「用件をお聞きして、折り返しお電話します。」

とのことでしたので、回答を待っていると1時間くらいして水海道出張所から

「その件につきましては、下館河川事務所の調査課が直接お答えしますので、お電話をお待ち下さい。
との電話がありました。

その後、9月21日は下館河川事務所調査課から電話はありませんでした。

9月22日は祝日でしたので、電話は当然ありませんでした。
9月23日にはいくらなんでも電話がかかってくるだろうと思っていたのですが、
ついに、電話はかかってきませんでした。。。



えっ???
そんなに難しい質問をしたわけではないのに、
どうしてこんなに時間がかかるのでしょう・・・。


零点高がいくらで、どうして3つ違う数値が表示されているのか、その理由を教えて下されば良いだけなのに・・・。

3つ異なった零点高が現実にあるわけです。
それにはそれなりの理由があるのでしょう。
ありのままを教えて下されば良いだけなのです。

どうしてこのような簡単な質問ですら、
なかなか回答してもらえないのでしょう・・・。

それとも説明できない何か理由でもあるのでしょうか???




posted by 古性隆 at 00:20 | Comment(7) | 関東・東北豪雨水害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月23日

国が三坂町地先で用地取得を進めていた箇所も、破堤した箇所も、計算水位が現況堤防高以上にあり、重要水防区域の中でも「重要」な箇所として指定されていた。なぜ国は下流に位置する破堤箇所周辺の河川改修工事を先に進めなかったのか??


むむっ???

なんか妙ですね。

昨日のブログで、平成26年度及び平成27年度に三坂町(地先外を含む)で用地取得をしていたのは、上三坂の決壊箇所よりも上流側だということに触れました。
(下の写真は、下館河川事務所が公開している平成26年度及び27年度の事業概要に掲載されている写真)


上の写真を見て、なんか妙だなあと思いませんか?

河川改修工事はどのように進めるか、もう皆さんはよくご存知だと思います。
そう、下流側から進めるのが基本です。

上の写真をよく見て下さい。
「21.0k」とか「22.0k」とか書かれていますが、
これは利根川との合流地点からの距離(km)を表しています。
鬼怒川の流れは、写真の上から下方向に流れています。

ここで、破堤を起こした場所は、「21.0k」近辺(20.8k〜21.0k)です。

つまり、用地取得を進めていた箇所(目検討で21.5k〜22.0k)よりも、500m程下流側で破堤を起こしているのです。

みなさんは、常総市地域防災計画を見たことありますか?
この「資料編」に市内河川重要水防区域というものが出ています。
http://www.city.joso.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/6/10387.pdf

鬼怒川の重要水防区域は26/55〜32/55ページに掲載されています。
この一覧表から用地取得を進めていた箇所と破堤箇所の情報を抜き出したものが下表です。
黄色で塗りつぶした部分は、国が用地買収を進めていた箇所で、
水色で塗りつぶした部分が破堤した箇所です。

重要度 左右岸 重要水防箇所 重要なる理由 想定される水防工法 備考
種別 階級 地先名 上流側
km
下流側
km
延長
m
重要
堤防高
A 新石下 21.75 21.35 400 計算水位が現況堤防高以上 積み土のう 上流側
堤防高 B 新石下 21.83 21.75 80 計算水位と現況堤防高の差が余裕高未満 積み土のう
堤防高 B 新石下 21.91 21.83 80 計算水位と現況堤防高の差が余裕高未満 積み土のう
堤防高 B 新石下 22.00 21.91 90 計算水位と現況堤防高の差が余裕高未満 積み土のう
重要
堤防高
A 三坂町 21.20 20.04 1160 計算水位が現況堤防高以上 積み土のう 下流側
堤防断面 B 堤防断面、天端幅が1/2以上 築き回し

国が用地取得を進めていた箇所も、破堤した箇所も、
計算水位が現況堤防高以上にあり、
堤防高が足りないとして
「重要」な箇所として指定
されていました。

であれば、どちらを先に改修するべきだと思いますか?

そう、基本通り、下流側(破堤した側)からですよね。
しかも破堤した箇所は、堤防高さの他に、堤防断面も足りていなかったのですから、当然、21.0k近辺を先に改修すべきだったことは明白です。


どうして国は破堤した側の改修工事を進めてこなかったのか。
ここが重要なポイントです。



国土交通省は、
その理由を明確に常総市民に説明すべき
重大な責任があると思います。




posted by 古性隆 at 00:20 | Comment(17) | 水害訴訟 上三坂堤防決壊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月22日

茨城県の直轄治水事業等に対する地方負担金(3)平成22年度から27年度までの鬼怒川の改修工事内容

茨城県が負担した治水負担金で、
茨城県内の鬼怒川でどのような改修工事が行われてきたのか、
整理してみました。

表中、「茨城県負担額」及び「鬼怒川改修費(年間予定額)」は、
下記リンクの茨城県が情報開示した各年度の
「直轄事業負担金の支払い及び事業計画書」
に掲載されている金額を百万円単位となるよう四捨五入して表記しました。
http://office-aoba01.seesaa.net/article/441906627.html

また、工事箇所や事業の概要と予定などは
国土交通省関東地方整備局下館河川事務所が公開している
各年度の事業概要に基づいています。
表中の年度をクリックすると各年度の事業概要が開きます。

年度 【上段】
茨城県負担額(実際)
 
【下段括弧】
内、鬼怒川改修費年間予定額
(百万円)
鬼怒川
 
左岸

右岸
工事箇所 事業の概要と予定
H22 保管期限超過のため文書不存在(廃棄) 左岸 水海道本町 高さや幅が足りない堤防の築堤を行う。
右岸 八千代町今宮 樋管規模:2,000mm×1,200mm×1連、L=35.3m
左岸 筑西市上野 低水護岸の災害復旧工事
右岸 筑西市下川島 低水護岸の災害復旧工事
H23 6,361
 
(225)
左岸 水海道本町 無堤部について新規に堤防を整備すると共に、堤防高さ及び幅が不足している堤防のかさ上げ及び拡幅を行い、一連区間を完成させる。
用地取得A=2.4ha、築堤L=1,085m(H28年度以降完成予定)
右岸 大輪町 堤防のかさ上げ及び拡幅を行う。
右岸 八千代町今宮 堤防断面が不足している今宮排水樋管箇所において、堤防のかさ上げ、拡幅と共に樋管改築を行う。
平成22年度より工事着手。平成23年度出穂期前の完成を予定。
今宮排水樋管(31.00k+43m右)改築一式(H23年度完成予定)
H24 5,240
 
(563)
右岸 羽生町・
大輪町
堤防のかさ上げ及び拡幅と築堤にあたり、必要な低水護岸の整備を行う。
築堤L=600m
左岸 中妻町 堤防のかさ上げ及び拡幅に必要な低水護岸の整備を行う。
右岸 坂手町 堤防のかさ上げ及び拡幅に必要な用地の取得を行う。
用地取得A=0.2ha
H25 6,259
 
(334)
右岸 羽生町 堤防のかさ上げ及び拡幅を行う。
築堤L=1,800m(H26年度完成予定)
左岸 中妻町・
三坂町
堤防のかさ上げ及び堤防拡幅に必要な低水護岸の整備を行う。
築堤L=180m(H28年度完成予定)
右岸 坂手町 堤防のかさ上げ及び拡幅に必要な用地の取得を行う。
用地補償A=2.7ha(H28年度完成予定)
H26 4,693
 
(297)
右岸 羽生町 堤防のかさ上げ及び拡幅を行う。
築堤L=630m(H26年度完成予定)
左岸 中妻町・
三坂町
堤防のかさ上げ及び拡幅を行う。
築堤L=450m(H29年度完成予定)
右岸 坂手町 堤防のかさ上げ・拡幅及び用地取得を行う。
築堤L=830m、用地A=2.1ha(H28年度完成予定)
左岸 三坂町 堤防高さ及び幅が不足している堤防の整備を行うために、用地取得を行う。
用地A=0.7ha
H27 4,103
 
(278)
右岸 坂手町 堤防のかさ上げ及び拡幅を行う。
築堤L=300m(H28年度完成予定)
左岸 中妻町 堤防のかさ上げ及び拡幅を行う。
築堤L=700m(H29年度完成予定)
左岸 三坂町 堤防高さ及び幅が不足している堤防の整備を行うために、用地取得を行う。
用地A=1.0ha


平成26年度及び平成27年度に三坂町(地先外を含む)で用地取得をしていたのは、上三坂の決壊箇所よりも上流側になります。
(下の写真は、下館河川事務所が公開している平成26年度及び27年度の事業概要に掲載されている写真です。)







posted by 古性隆 at 00:20 | Comment(1) | 水害訴訟 上三坂堤防決壊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月21日

国土交通省は水文観測業務の適切な実施を再度徹底しないといけないのではなかろうか???国土交通省が表示しているデータが三者三様というのでは何を信じて良いのかさっぱりわからない。

河川のことは調べれば調べるほど、よくわからなくなります。。。

今、一番の疑問は「水位標の零(ゼロ)点高」。


河川の水位は、基準面から測った水面の高さのことで、
基準面は、水位を測る際の基本となる重要なものです。
基準面の標高は、各々の水位観測所で予め測量され、
定められています。
http://www.river.go.jp/kawabou/reference/index02.html

以下、少しややこしい話ですので、上記リンクに掲載されている
「水位イメージ図」を参照しながらお読み下さい。

基準面の標高「水位標の零点高」といい、
利根川水系(利根川、鬼怒川、小貝川、八間堀川等)では、
Y.P.(江戸川工事基準面:江戸川堀江の水量標の0を基準としたもの)
(Yedogawa Peilの略)を使用して表すことになっています。
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonege/suii/hyou.htm

河川の水位は、「水文観測業務規程細則」の第7条により
単位はメートル(m)で、
最小単位は1/100(小数点以下2位、cmの単位)
で表記する取り決めになっています。

水位観測所には「水位標」が設置されていますが、
水位標の目盛りのゼロ点の標高は、
「零点高」となるように設定されています。
(例:小貝川水海道水位観測所の水位標)

水位測定柱(河道内)

従って、次の関係式が成り立ちます。

(水面の標高)=(水位標計測値)+(零点高)

なお、「基準面」は、
それまでの観測データの連続性を保つため、
河川改修や洪水などによって河床が下がっても、
基本的には設定変更することはなく

観測所によっては、普段の水位がマイナスの値となっているところがあるとのことです。
http://www.river.go.jp/kawabou/reference/index02.html

例えば、鬼怒川水海道の水位観測所のデータは、
普段の水位はマイナスになっています(洪水時はプラスになる)。


さて、ここからが本題。

基準面の零点高は、下記リンクによれば、読み取り単位は1mmとなっています。
http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00027/1978/14-A08.pdf
つまり、「○.○○○m」と小数点以下3位まで表記することになります。

例えば鬼怒川水海道水位観測所の情報を見ると
次のとおり小数点以下3位まで表記されています。

ここで少し覚えておいて頂きたいのですが、
鬼怒川水海道水位観測所の基準面の
最新の零点高Y.P. 9.914mとなっています。


と、と、ところがです。
どのように考えれば良いのかさっぱりわからないのですが、
実際に鬼怒川水海道の水位観測所の標識を確認してみると・・・

鬼怒川水海道水位観測所 標識
鬼怒川水海道水位観測所 外観 鬼怒川水海道水位観測所 鬼怒川水海道水位観測所 全景

零点高Y.P.9.0mとなっているのです!!!

これって色々な意味でおかしいですよね・・・。

  • どうして最新の零点高はY.P. 9.914mなのに、Y.P.9.0mとなっているのか。
     
  • 91cm 4mmは、どこに消えたのか。
     
  • 河川改修や洪水などによって河床が下がっても、基本的には設定変更することはないはずなのに、いつ、変更になったのか。
     
  • 小数点以下3位まで零点高は表示する約束になっているはずなのに、どうして小数点以下1位までしか表記されていないのか。
     
  • 「国土交通省 川の防災情報」の水位観測所付近の川の断面図を見ると、鬼怒川水海道の水位観測所の「水位標のゼロ点高は9.0m」と表記されているが、「国土交通省 水文水質データベース」の観測所情報を見ると「最新の零点高はY.P. 9.914m」とされている。
    同じ国土交通省なのに、どうして91cm 4mmもデータに違いが出ているのか。


ちなみに、小貝川水海道水位観測所の零点高を見ると、
Y.P.+8.824mとなっていて、小数点以下3位まで表記されています。
http://office-aoba01.seesaa.net/article/442019535.html

小貝川水海道水位観測所 標識

ただ、こちらについても、
「国土交通省 水文水質データベース」の観測所情報を見ると、
最新の零点高は「Y.P. 8.744m」と表記されており、
Y.P.+8.824mは零点高履歴(1929/01/01 1:00〜2011/06/07 24:00)のデータとなっています・・・。

更に、「国土交通省 川の防災情報」の水位観測所付近の川の断面図を見ると、
「水位標のゼロ点高は7.9m」と表記されており、
もう何が何だか、さっぱりわからない状況です。


今回2つの水位観測所のみ注目してみましたが、
国交省は水位観測所の零点高の表記が正しいかどうか、総点検するべきなのではないでしょうか。

平成14年4月22日付けで国土交通省河川局河川環境課長は、
北海道開発局建設部長、
各地方整備局河川部長、
沖縄総合事務局開発建設部長
宛に「水文観測業務の適切な実施等について」という通知を出し、
水文観測業務について、より一層の品質確保が図れるよう努められたいとしています。

この通知は今から14年以上も前のものですが、
せっかく水文観測していても、
データの品質に問題があったら意味がありませんので、
再度、総点検すべきなのではないでしょうか・・・。




posted by 古性隆 at 00:25 | Comment(13) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月20日

強い台風16号が近づいています。今後、雨や風が強まる恐れがあります。浸水や土砂災害、河川の増水などに十分注意して下さい!

台風16号が関東地方に近づいています。
今後、雨や風が強まる恐れもありますので、引き続き、最新の台風情報を確認して台風に備えて下さい。

浸水や土砂災害、河川の増水などの情報は、下記リンクが参考になります。
情報収集をしっかり行い、早めの対応を心がけましょう。

なお、常総市の場合、下記の河川水位観測所のデータのチェックを時々行うことも重要です。

河川名 観測所名 水位観測所
付近の
川の断面図
河川の水位
の時間変化
ライブ映像
鬼怒川 鎌庭
鬼怒川水海道
(豊水橋)
小貝川 上郷
(本豊田)
小貝川水海道
(淵頭)
川又
八間堀川 三坂新田
飯沼川 菅生沼


その他の茨城県内の河川水位は、下記リンクで確認できます。
http://goo.gl/KVyYkr

住んでいる場所はたいした雨でなかった場合でも、河川の水位は、上流側で大量の降雨があると急激に上昇することがあります。
また、降雨から時間をおいて水位が上昇しがちです。
十分にご注意下さい。

もしも、上表の「水位観測所付近の川の断面図」で「避難判断水位」に達したり、その他、川の断面図を見て、これは危険だなと直感的に思ったら、行政の指示を待つのではなく、ご自身で判断して低いところのものを上に移動したり、避難を開始して下さい。
昨年の水害のように逃げ遅れることがないよう、早めに高台への避難を心がけましょう。

常総市のハザードマップは昨年の水害前のままですが、ご参照下さい。



posted by 古性隆 at 18:13 | Comment(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「堤防で確保すべき耐越水機能に関する技術的知見が明らかになっていない」としてフロンティア堤防を否定した国交省。その国交省が設置した委員会が3.11後の宮城県の津波対策として粘り強い堤防としてフロンティア堤防を推奨!!!


むむっ???


上三坂の堤防決壊箇所の横断図を見ていて、PH=21.284PHって何のことだろうと疑問に思いました。
(下記リンクの3/4ページ)
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000631621.pdf

Y.Pで統一してくれれば良いのに、どうして色々な表示方法を使うのだろうか・・・と思いながら「堤防」「PH」で検索をしていると、
宮城県 河川・海岸施設等設計マニュアル(案)【津波・高潮対策編】(平成26年11月)
というものにたまたま出会いました。

このマニュアル(案)の第2章と第3章を何の気なしに見ていて
ぶったまげました!!!

「2. 河川・海岸施設の復旧の考え方」の「2.1.1 総論 (2)基本的な考え方」に、次の通り記されています。

 
震災を受けて開催された内閣府の中央防災会議「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会」で、
“今後の施設対策は、頻度の高い一定頻度の津波高に対して整備を進めていくことを基本とし、設計対象を超えた場合でも、施設の効果が粘り強く発揮できるような構造を検討すること
 


また、「3. 堤防」の「3.1.1 総説」に次のとおり記されています。

 
宮城県のレベル1津波対策区間に設置される河川堤防ならびに海岸堤防(海岸保全施設)は、(中略)、連続性に配慮した施設として整備されるものであることから、河川管理施設と海岸保全施設を区分せずに取りまとめた。
 
また、「平成23年東北地方太平洋沖地震及び津波により被災した海岸堤防等の復旧に関する基本的な考え方 平成23年11月16日 海岸における津波対策検討委員会」では、設計対象津波以上の津波が来襲し、河川や海岸堤防の天端を越流した場合でも、施設が破壊・倒壊するまでの時間を少しでも長くする、あるいは、施設が完全に流出した状態である全壊に至る可能性を少しでも減らすといった減災効果を目指した構造上の工夫(粘り強い構造)を施すこととしている。
したがって、堤防設計においては、今次津波の被災実態から得られた知見を基に、構造上の配慮を行うものとした。
 


ここで粘り強い構造の堤防とは、「3. 堤防」の「3.1.1 総説」(4/116ページの図)の通り、次の3つを満足する構造の堤防のことです。

  1. 法尻部の強化
    越流水の方向を変え、法尻部の洗掘を堤防本体から遠ざける。
    また、基礎処理により、洗掘への抵抗性を向上。
     
  2. 陸側(堤内地)法面の補強
    被覆工の部材等を確保し、被覆ブロックの連結をかみ合わせ構造とすることで、越流時に下流側となるブロックの突出を防止。
     
  3. 天端被覆工の補強
    天端被覆工の部材厚を確保。
    また、空気抜き工を設け、越流時に堤防内の有害な空気圧を抜く。

つまり、宮城県が推進している
粘り強い堤防は、「フロンティア堤防」そのものなのです。
(私たちが主張しているのは、陸側(堤内地)法面の補強を「シート工」で行うというもので、より安価な構造となっています。)
 

宮城県ではフロンティア堤防を推奨しているのに、
その他の都道府県ではフロンティア堤防は、
「堤防で確保すべき耐越水機能に関する技術的知見が明らかになっていない」
http://office-aoba01.seesaa.net/article/440288199.html
(前原誠司代議士が、平成二十年六月六日提出 質問第四八四号に対する政府の答弁)
として、その導入を拒否
するのは、あまりにおかしいです。

耐越水機能に関して技術的知見がないものを
宮城県で推奨してるなんてことになったら、大、大、大問題です!!!



海岸における津波対策検討委員会」は
国土交通省が設置した委員会です。
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/kaigantsunamitaisaku/

この委員会で、

 
設計対象津波以上の津波が来襲し、
河川や海岸堤防の天端を越流した場合でも、

施設が破壊・倒壊するまでの時間を少しでも長くする、
あるいは、
施設が完全に流出した状態である全壊に至る可能性を少しでも減らす
といった減災効果を目指した構造上の工夫(粘り強い構造)を施す
 

と述べている点は、とっても重要です。


津波の越水については、粘り強い堤防の効果を認めています。

  • 設計対象津波以上の津波が来て、堤防を越流することがある。
  • 破壊・倒壊するまでの時間を少しでも長くしないといけない。
  • 粘り強い堤防の施工すべき。


ところが、河川の洪水については、

  • 「そもそも堤防は越水しないようにつくられている。」
  • 「計画高水位を決定し、それに余裕高をプラスして堤防をつくっている。」
  • 「越水に強い堤防という考え方自体がそもそもおかしい。」

http://office-aoba01.seesaa.net/article/441073558.html
と、国は考えており、河川水が堤防を越水することを認めず粘り強い堤防の効果も否定します。


これが同じ国土交通省で言っていることなのですから大矛盾です。


毎年、日本のどこかの河川で、実際に堤防を越流してしまい甚大な被害を出しています。
この事実を国土交通省は認め、粘り強い堤防を早急に普及すべきです。
粘り強い堤防になれば、国民の生命・財産を今以上に守れることにつながります。


堤防決壊という甚大な水害に遭ったことのある国民(常総市民ばかりでなく)は、
これ以上、堤防決壊で苦しめられる国民が出ないよう
国に改善を求めないといけないと思います。

後世のためにも、せっかくある技術である
粘り強い堤防(フロンティア堤防)の整備
をなんとしても実現しないといけないと思います。




posted by 古性隆 at 00:20 | Comment(18) | 水害訴訟 上三坂堤防決壊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする