2016年12月05日

水位看板 防災行政無線の会社が無償設置

11月8日のブログでご紹介した洪水浸水表示板の続報です。
http://office-aoba01.seesaa.net/article/443654597.html

防災行政無線の柱に巻かれた
「2015.09.10 関東・東北豪雨 鬼怒川越水水位 常総市」
という金属の小さな看板
について情報公開請求をし、
その結果が11月21日に出ていますので、お知らせ致します。

防災行政無線の柱に設置された水位表示

この看板は、市内全14箇所の防災行政無線の柱に巻かれ、
防災行政無線設置会社のご厚意(無償)により、
災害の記憶が風化しないように設置して下さったもので、
実際の水位の痕跡位置がわかるようにして下さっています。

(水位の高さを標高表示したりはしていません。)

これら14箇所は、基板の入ったボックスが浸水してしまった箇所で、
そのボックスを今回の水位以上の位置に移動する際に
水位の看板を付けて下さったということでした。
つまり、基板の入ったボックスが浸水していない箇所には水位表示の看板は付いていません。

設置箇所の写真の開示を受けましたので御確認下さい。
http://kinugawa-suigai.up.seesaa.net/image/BGM-suiihyoji.pdf

上記写真には「子局No.」が記されていますが、
これは下の防災行政無線の配置図のNo.となります。
http://kinugawa-suigai.up.seesaa.net/image/BGM-secchikasho.pdf



追伸、
平成28年度一般会計972万円で設置予定の洪水浸水表示板は、
平成29年2月までに設置予定とのことです。






posted by 古性隆 at 00:20 | Comment(1) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月04日

鬼怒川水害訴訟 「瑕疵責任」のたたき台(案)Ver.9

鬼怒川水害訴訟における「瑕疵責任のたたき台」(案)を以下に示します。

本案はバージョンアップしてきています。
今回新たに加えたものは赤文字、削除したものは見え消し線、前回と変わらないものは黒文字としてあります。
見え消し線で消した部分は、後々まで忘れないようにそのままにしてあります。


(1)国家賠償法

項目 対象 考えられる瑕疵
若宮戸
溢水
(1)上流(ソーラーパネル側)
  • 若宮戸のソーラーパネル設置により掘削した自然堤防は、もともと最も低い部分は計画高水位よりも低かった。
    河川管理者は、計画高水位の流量を安全に流下させなければならないが、最も低い箇所の標高が計画高水位よりも低いことを知りながら、それを放置していたことは重大な瑕疵である。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442755356.html
     
  • 今までに何度も堤防を造るよう要望してきたが国は対応しなかった。
    水害後、1年も経たずに築堤は完了する。やればできるのに、やらずに放置してきた。
     
  • 流量2400m3程度で溢水が開始した。堤防があってしかるべき場所だったが国は放置してきた。これは国の不作為だ。
    計画流量の半分以下も流せないような河川だったことは問題で、安全に河川の水を流せなかったのは国の過失だ。
     
  • 河川法を順守せず、河川の拡幅工事や河道掘削をしてこなかった。これは瑕疵だ。
      
  • 自然堤防を民間事業者が掘削したところ、国は大型土のうを2段積んだ。
    土のうを積んだという行為は危険があるということを察知していたからである。
    大型土のうは単に積まれただけのもので非常に脆弱なものであった。
    鬼怒川の河川流量は1秒当たり5000m3である。大型土のうでこの流量に耐えられるものではなかったことは明らかである。
    どうしても大型土嚢で対処するしかないのであれば、矢板を打ち、土嚢も移動しないよう固定し、両面シートをかぶせ堅固なものにすべきだった。
    水害後に積んだ土嚢はシートが全面にかけられていたが、水害前の土嚢は土嚢が置かれ、積んだだけのものでしかなかった。
    国はこれで安全だと考えていた。
     
  • 若宮戸のソーラーパネル周辺に794個の大型土のうが設置された。仮堤防とは言え、あまりにいびつすぎる配列であり、このいびつさが乱流を起こし、大型土のうの積まれた下側の地盤を侵食し、大型土のうを崩し、溢水が発生した可能性が高い。
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/444112513.html
     
  • 大型土のうを積んだ周囲に計画高水位以下の地盤が存在し、大型土のうが崩れる前に、その標高の低い箇所を通って、早い段階から住宅側へと水が流れ込んできていたものと考えられる。
    計画高水位以下の洪水を安全に下流に流すことができない河川であったことは重大な瑕疵である。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/444112513.html
     
  • 平成26年6月下旬に大型土のうの設置は完了したが、付近の堤防よりも一段低いため洪水の危険性が極めて高いとして、平成26年7月28日に常総市長名で築堤工事をするよう国に要望書を提出している。
    市は付近の堤防よりも一段低いことを認識しており、国もそれを認識したことになる。
    危険を認識していながらそれを放置したということは国の不作為である。
     
  • 常総市防災会議は、平成25年3月に「常総市地域防災計画」を取りまとめている。
    この資料編には、国が作成した資料が掲載されている。
    この資料に掲載されている「市内河川重要水防区域」に、溢水した現場は「計画水位が現況堤防高以上あり、堤防断面、天端幅が1/2未満である」と記されている。
    国は溢水する可能性のある場所だということを以前から知っていたにもかかわらず長年放置してきた。
     
  • 国はソーラーパネルが施工された場所は河川区域外の民有地であり管理外だと主張するが、河川法第6条第1項第3号によれば、「堤外の土地の区域のうち、第一号に掲げる区域と一体として管理を行う必要があるものとして河川管理者が指定した区域」は河川区域に指定できることになっており、河川管理者は河川区域に指定すべき場所だった。
     
  • 河川法 第6条第1項第3号の政令で定める堤外の土地に類する土地は、河川法施行令1条1項1号で「地形上堤防が設置されているのと同一の状況を呈している土地のうち、堤防に隣接する土地又は当該土地若しくは堤防の対岸に存する土地」とされている。
    国はソーラーパネルが施工された場所は、河川区域外の民有地であり管理外だと主張するが、自然堤防もまた「第一号に掲げる区域と一体として管理を行う必要があるものとして河川管理者が指定」(河川法6条1項3号)すべき場所であり、管理外だとして管理してこなかったことに瑕疵が存する。

     
  • 河川パトロールで危険箇所の抽出ができ、対処できたはずだ。漫然とパトロールをしてきたことにより、このような結果になった。
     
(2)下流(水管橋側)
  • 水管橋のところは、かつて2001年(H13)9月に2704トン、2002年(H14)7月に2765トンで各々溢水(水量は水海道地点のデータ)した。今回は2400トンで溢水している。2001年の時も堤防を造ってくれと要望が出ていた。市か住民から出した。
    2001年に堤防築造要望したが15年も放置したのは不作為だ。

    https://goo.gl/yckkLx (24/324ページ)
     
  • 若宮戸の水管橋付近の溢水現場は、国交省のデータによれば、右岸の方が左岸より83cmも堤防高が低いとされる。
    普通に考えれば堤防高の低い右岸から水があふれるはずであり、市道の影響が考えられる。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442892040.html
     
  • 若宮戸の水管橋そばの市道「東0280」により自然堤防が切り開かれ低くなった箇所を通って、堤内地側に溢水したことは一目瞭然である。
    遅くとも昭和22年にはこの道路ができ、自然堤防が切り開かれている。
    約70年間、河川管理者がこの道路に気付かず、地盤が低くなっていることに気付かなかったとは考えられない。国交省の瑕疵により引き起こされた「人災」である。

    http://kinugawa-suigai.seesaa.net/article/443550297.html
     
  • 水管橋そばに仮置きされていた大型土のう(約52個)は、上流のソーラーパネル工事による自然堤防掘削箇所に運ばれ設置された。水管橋側の計画高水位以下の箇所は何の対策もせず放置された。なお、上流側には794個の土のうを積んだことになっているが、この約52個の大型土のうがこれに含まれているのか否か不明である。http://office-aoba01.seesaa.net/article/444064101.html
(3)若宮戸排水樋管
茨城県
  • 茨城県は治水負担金を111億円も拠出している。
    国は堤防を造るよりも上流にダムを造ることを優先した。ダムを造ることが県民の生命・財産を守ることに繋がるとして支出されてきている。しかし、水害を防ぐことができず、県民の生命・財産を守ることができなかった。
常総市
  • 水管橋そばの市道は自然堤防を切り開いたものになっており、周辺よりも一段低くなっていた。
    本来このような道路を設置してはならなかった。
    水管橋そばの溢水はこの道路が原因となっていると考えられる。

     
  • 地盤が低く出水する可能性があることを市は事前にわかっていた。水防法に基づく水防活動で、小型土嚢を積むべきであったが、それを怠った。これは常総市の瑕疵である。
江連八間土地改良区
  • 若宮戸排水機場は災害時、「自然排水が出来ていたので運転無し」と常総市議会に説明しているが、国交省が開示したデータによれば、鬼怒川への自然排水は不可能な状態であったことは明らかである。
    若宮戸排水機場を稼働させなかったことにより、機場周辺を浸水させた可能性が非常に高い。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442782619.html
上三坂
堤防決壊
  • 常総市防災会議は、平成25年3月に「常総市地域防災計画」を取りまとめている。
    この資料編には、国が作成した資料が掲載されている。
    この資料に掲載されている「市内河川重要水防区域」に、破堤した現場は「重点」区域として指定し、「計画水位が現況堤防高以上あり、堤防断面、天端幅が1/2以上である」と記されている。
    国はこの区域を重点区域とし、危険な場所であるということを以前から知っていたにもかかわらず長年放置してきた。
     
  • 破堤箇所を含む20.04〜21.20K(延長1160m)は、鬼怒川(左右岸共)の最下流に位置する重要水防区域の中の重点区域である。下流から順次河川改修をしてきた徳には説明するが実際は、この重点区域の上流地点の改修工事を国は進めていた。
    原則通りに下流側から整備をしていれば災害に遭わずにすんだ可能性もある。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442640398.html
     
  • 国は、平成26年度より堤防決壊箇所より約150m〜約1km上流の河川改修工事を進めるために用地取得を進めていた。当該地域も河川重要水防区域の重点区域(堤防高が足りない)に一部指定されているが、河川の改修工事は下流側から行うのが基本である。
    下流側の堤防決壊地点は、堤防高が足らない他、堤防断面も不足しており、より危険な状態だったことは明白である。
    より危険度の高い地区の改修工事を後回しにしたのは重大な瑕疵にあたる。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442167780.html
     
  • 破堤地点(21K)の現況堤防高は、ギリギリ計画高水位を越えているかどうか、という微妙な状況だった可能性も否定できない。
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442727198.html
      
  • 鬼怒川の河川流量は1秒当たり5000m3であるが、破堤はそれ以下の流量で生じた。
     
  • 少なくとも旧建設省時代の平成8年から平成10年に「耐越水」堤防や「フロンティア堤防」に関係する記述が「建設白書」に登場する。
    越水に強い堤防技術が既にあり、施工事例もあったにも関わらず、国はその技術をダム建設推進やスーパー堤防推進のために封印した。
    耐越水堤防であれば、堤防決壊という最悪の事態にまでは達しなかったと考える。
    平成17年度国土交通白書には「災害後に事後対策を講じるよりも、事前に災害を防ぐための投資を着実に推進することが、より効率的・効果的である。」とも記されている。優れた技術を被害が発生する前から採用しておくべきだった。
     
  • 「河川堤防設計指針(第3稿)」が平成12年(2000年)6月に出され、越水に対する耐久性の高い堤防の設計に踏み込んだ設計指針となっている。
    しかし、その後、「河川堤防設計指針(第3稿)」は、耐越水機能に関すること等検討中の内容を含めて直轄管理区間における河川管理者の部内資料として暫定的に示したものであるとして、「河川堤防の設計について」(平成十四年七月十二日付け国河治第八十七号国土交通省河川局治水課長通知)における「河川堤防設計指針」において、一連の堤防で確保すべき耐越水機能に関する技術的知見が明らかになっていないとして、耐越水機能について削除された。
    「越水に対しても一定の安全性を有するような堤防(難破堤堤防)を整備する必要がある。」と「河川堤防設計指針(第3稿)」に明記されているにもかかわらず、それは暫定的なものだという言い逃れは許されない。
    また、技術的知見が明らかになっていないものを「河川堤防設計指針(第3稿)」に掲載するなんていうこと自体、あり得ない。

     
  • 「堤防で確保すべき耐越水機能に関する技術的知見が明らかになっていない」としてフロンティア堤防を否定した国交省であるが、東日本大震災を受けて開催された内閣府の中央防災会議「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会」で、“今後の施設対策は、頻度の高い一定頻度の津波高に対して整備を進めていくことを基本とし、設計対象を超えた場合でも、施設の効果が粘り強く発揮できるような構造を検討すること”とした。
    また、「平成23年東北地方太平洋沖地震及び津波により被災した海岸堤防等の復旧に関する基本的な考え方 平成23年11月16日 海岸における津波対策検討委員会」では、設計対象津波以上の津波が来襲し、河川や海岸堤防の天端を越流した場合でも、施設が破壊・倒壊するまでの時間を少しでも長くする、あるいは、施設が完全に流出した状態である全壊に至る可能性を少しでも減らすといった減災効果を目指した構造上の工夫(粘り強い構造)を施すこととしている。
    国交省が「堤防で確保すべき耐越水機能に関する技術的知見が明らかになっていない」としてフロンティア堤防を否定していたにもかかわらず、宮城県では粘り強い堤防(フロンティア堤防)を推奨している。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442077062.html
     
  • 鬼怒川水海道水位観測所の計画高水位は昭和24年2月に7.33mに変更されたが、これは昭和22年9月16日5時30分に記録した7.40mよりも低く設定されていた。既往最高水位よりも計画高水位が低ければ、洪水を安全に流下させることはできない。あと7cm計画高水位が高く設定されていれば、上三坂の堤防決壊は防げた可能性も高い。
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/443919753.html
茨城県
  • 茨城県は治水負担金を111億円も拠出している。
    国は堤防を造るよりも上流にダムを造ることを優先した。ダムを造ることが県民の生命・財産を守ることに繋がるとして支出されてきている。しかし、水害を防ぐことができず、県民の生命・財産を守ることができなかった。

     
  • 茨城県は治水負担金を負担している。
    どのような河川改修が鬼怒川で行われているかを茨城県はチェックすべき立場にあったが、重要水防区域の中でも特に重点地区に指定されている下流側の箇所の改修工事を優先するよう国に要望することもなく、漫然と負担金を支出していた。
    堤防決壊箇所の500mから1km程度上流の河川改修を進めるために用地取得を国は平成26年度より行っており、重点区域に指定されていた下流側で破堤を生じさせた。
    茨城県が負担金支出にあたり、しっかりとチェックを行っていればこのようなことにはならなかった。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442136678.html
常総市
  • 避難指示を出し損ない、尊い命も失われた。大勢の住民が避難できずに取り残され、死の恐怖を否応なく体験させられた。
     
  • 地盤が低く出水する可能性があることを市は事前にわかっていた。水防法に基づく水防活動で、小型土嚢を積むべきであったが、それを怠った。これは常総市の瑕疵である。
八間堀川
周辺
(1)御城橋下流右岸の排水樋管
  • 御城橋下流右岸の国管理の排水樋管の閉めそこないによりは土管のままで、ゲートは付いていなかった。
    このため新八間堀川の水位が上昇してきても、ゲートを閉めることができず、氾濫水本体が来る以前にこの土管に接続する排水路(管)から
    逆流が生じ、新八間堀川北側の橋本町を中心に水没させた。住民を避難できない状況にさせた。貴重な財産を避難させる時間的余裕を奪った。
    水害後、国は手動の排水樋管をフラップゲート式排水樋管に早々に交換した。
    こういう技術があり、簡単に交換できるにもかかわらず、国は放置してきた。
    なお、新八間堀川左岸の国管理の排水樋管は水害前からフラップゲート式排水樋管であった。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442583869.html
     
  • 国は右岸の排水樋管は、堤内地側の地盤高が新八間堀川の計画高水位より高いことからゲートは不要であったとし、昨年9月の水位状況を踏まえ、新八間堀川の計画高水位を越えるような出水も生じたことから、常総市役所の要請もあり、フラップゲートを設置したと述べている。
    しかし、左岸のフラップゲート式排水樋管の設置高さの方が、明らかに土管だった右岸の排水樋管の設置高さよりも高く、低い方がゲートなしだったということは明らかに重大な瑕疵である。
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442518738.html
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442952037.html
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/442980934.html
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/443066808.html
     
  • 国交省が開示した平面図と、常総市が販売している地形図で、同じ交差点の中で50cmも標高が異なっている。国交省の平面図では樋管位置の計画高水位よりも堤内地の地盤高は高くなるが、常総市が販売している地形図では、その樋管に接続する側溝周辺4〜6箇所の地盤が計画高水位よりも低くなっている。どちらの図面が正しいのか明確にする必要がある。
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/443096450.html
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/443124682.html
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/443151166.html
    http://office-aoba01.seesaa.net/article/443180121.html
     
  • 鬼怒川と新八間堀川の合流地点の水門閉鎖時には、新八間堀川の水位は御城橋下流右岸の樋管管底高を越えており、逆流が既に始まっていた。
    八間堀川排水機場の稼働により、御城橋下流右岸の樋管の管底高よりも水位が低くなることもあったが、排水機場の運転停止後8時間で樋管位置の計画高水位(Y.P.14.339m)を水位は越えた。
     
    八間堀川排水機場の新八間堀川側の最高水位はY.P.14.94mであった。
    最高水位に達した時点で排水機場の運転を再開したが、思いのほか水位低下は見られず、計画高水位以下まで下げることはできずに水位は再上昇してしまった。
    新八間堀川では計画高水位以上の時間が約12時間に及んだ。
     
    その後、水門を全開したところ一気に計画高水位以下にまで水位が急低下し、その後は鬼怒川本体の水位の低下にあわせて、徐々に新八間堀川の水位も低下し、9月12日18時に御城橋下流右岸の樋管管底高を水位がやっと下回った。
     
    御城橋下流右岸の樋管は管径1000mmの土管である。
    管底高より1m上の位置より若干でも新八間堀川の水位が下がれば、堤内地(住宅がある側)への逆流は収まったものと考えられる。
    Y.P.11.37m+1m=Y.P.12.37mよりも新八間堀川の水位が低くなったのは、9月12日0時であった。
     
    逆流が始まった時間は堤内地側の側溝の水位がどれだけあったかによっても変動するため正確にはわからない。
    仮に管底高を若干越えた時点から逆流が始まっていたとすると、9月10日10時から9月12日0時までの38時間あまり堤内地に逆流していたことになる。
    ゲートが付いていればこの逆流を止めることができたが、ゲートが付いていなかったため、堤内地への逆流を止めることはできなかった。
     
    明橋下流右岸の樋管は鍵がかかっていたが、チェーンを切りゲートを閉じることができたため、その後は逆流は起きていない。
    御城橋から北側(水海道橋本町〜水海道森下町)の第一波による浸水は、ほとんどが御城橋下流右岸の樋管が原因と考えられる。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/443232470.html
(2)八間堀川排水機場
  • 国交省は、平成27年9月10日午後0時50分に常総市三坂町地先で堤防が決壊したことを受け、八間堀川排水機場のポンプの運転を継続すると、さらに鬼怒川の堤防が危険な状態となるとして、同日午後1時頃に、八間堀川排水機場のポンプの運転を停止した。その後、ポンプ運転の影響が上流決壊箇所に及ばないと判断し、9月10日午後10時30分頃にポンプ運転を再開した。
    決壊地点は八間堀排水機場から約10km上流にあり、しかも、当時の鬼怒川は3,000〜4,000m3/秒(水海道)が流れており、八間堀川排水機場のポンプ能力は30m3/秒なので、運転しても、鬼怒川流量の1%以下であった。
    上流が決壊したことにより鬼怒川水海道観測所の水位も低下しており、ポンプの運転を停止したことは判断の誤りだった。

     
  • 八間堀川排水機場は、操作規則通りに運転されていなかった。
    運転停止は運転停止水位より約60cmも水位が上昇してからであった。
    運転再開も運転停止水位よりも約140cmも水位が低下してからであった。

    http://office-aoba01.seesaa.net/article/443772245.html
     
常総市
  • 排水樋管の閉めそこないにより氾濫水本体が来る以前に橋本町を中心に(新井木町や諏訪町も)水没させ、住民を避難できない状況にさせた。貴重な財産を避難させる時間的余裕を奪った。
     
  • 常総市は、平成23年9月の台風15号で排水樋管閉め損ないによる浸水被害を起こし、常総市は排水樋管の閉めそこないは常総市の責任だとして総額2753万9106円の損害賠償金を支払っている。
    これに対して住民監査請求が出された。
    この際、常総市は排水樋管の総点検を行い、管理状況を再確認する機会があったが、その機会をみすみす逃した。
    今回の水害で、氾濫水本体が到達する以前に逆流が発生し、水没した地区にある排水樋管の管理者は市である。 
江連八間土地改良区
  • 小貝川と八間堀川の合流点に水海道排水機場があるが、3台あるポンプの内1台しか動かず、2台は故障していた。
    江連八間土地改良区は常総市からこれらの管理を行うために年間600万円を超える補助金を受け取ってきている。
     
  • 新八間堀川と旧八間堀川の分岐点にある旧八間堀川樋管の管理を怠り、旧八間堀川の計画高水位(Y.P.+12.500m)に達した後も開放したままであったため、旧八間堀川沿いを水没させた。
     
  • 江連八間土地改良区が管理している排水樋管は閉められずに開いていた。
その他 常総市
  • ハザードマップで水没することがわかっていた常総市役所本庁舎に避難者を受け入れ、避難者の自動車等を水没させた。
    国からのホットラインで市役所も水没する危険性が高いとされたにもかかわらず、避難者を高台に避難するよう誘導しなかった。
    (市長はそのホットラインを受け取っていないと主張しているが、その回以外は受け取っており、非常に不自然である。)
     
  • 市による避難指示が遅れたため、逃げ遅れたのは市の責任である。

 
(2)その他

項 目 対 象 内   容
刑事告訴 常総市
  • 犠牲者が出ているので業務上過失致死による刑事告訴も可能だろう。
     
  • 水害で怪我をした人がいれば業務上過失致傷による刑事告訴できるだろう。
     
  • 刑法第119条「現住建造物等浸害」で刑事告訴をするには、故意がなければ無理とのことだが、国交省や常総市も自然堤防を削らないように要請していた。つまり、そこを削れば住民が危険にさらされることは知っていたことになるのでは?
住民訴訟 茨城県
  • 地方自治法第242条に基づき、茨城県を相手に治水金負担金の支出差し止めを求める。
常総市
  • 地方自治法第242条に基づき、常総市を相手に江連八間土地改良区に対する補助金の支出差し止めを求める。
     
  • 市は江連八間土地改良区に排水機場等の管理費として毎年600万円以上の補助金を支出してきている。しかし、江連八間土地改良区は管理を怠っていた。公金の使い方に問題があるとして市を訴え、江連八間土地改良区に対して市が損害賠償請求せよと要求する。
義務付訴訟
  • 常総市内の堤防を速やかに耐越水堤防にするよう求める。
     
  • 常総市内の排水樋管を速やかにフラップゲート式排水樋管に交換するよう求める。
違法確認訴訟    
その他 事業者
  • 若宮戸で自然堤防を削ると危険だとして、国や市が事業者に削らないよう要請したが削ったことの責任。



(3)注意

  • 時効は、被害が発生してから「3年」
  • 大東水害訴訟以降、水害被害者は裁判で勝てなくなった。
    多摩川水害訴訟では被害者が勝ったが、18年も要した。





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2016年12月03日

常総市長選効力争い 高裁への出訴断念

平成28年7月に行われた常総市長選挙の効力を巡り、

  1. 異議申出 「棄却」
  2. 審査申立 「棄却」

を受け、高等裁判所へ出訴するか否か、慎重に検討して参りました。

そして出訴期限である平成28年12月2日を過ぎました。

結論としましては、
審査申立人である古性隆は、
高等裁判所に訴えることを断念しました。

なお、私以外の常総市の有権者の方々は、
12月7日まで出訴期間が残されていますので、
まだ、流動的です。


私がなぜ出訴を断念したか、その理由をここに書くと、
これから出訴しようと考えていらっしゃる皆さんの判断に影響を及ぼしかねませんので、
今回は書くのを見送ります。

12月8日以降、私の出訴断念理由を書かせて頂こうと考えております。


短いですが、今回はここまでとさせて頂きます。





posted by 古性隆 at 00:20 | Comment(15) | 選挙・公選法・政治資金規正法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月26日

常総市長選無効訴訟 出訴期限までブログ更新休止

 

 
読者の皆様へ
 
 日頃弊ブログをお読み下さり、心より感謝申し上げます。
 常総市長選挙に関する訴訟の出訴期間である12月2日が近づいて参りました。
 裁決書が届いて以来、慎重に検討を重ねてきていますが、残された時間、更に力を集中したいと考えております。
 
 つきましては、誠に申し訳ございませんが、12月2日までブログを休ませて頂きます。
 
 何卒、ご理解の程宜しくお願い申し上げます。
 
 再開は12月3日を予定していますが、12月5日以降になることもあります。
 ご迷惑をおかけ致しますが、ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。
 
 なお、12月2日までコメントの受付も中止させて頂きますが、引き続き不正選挙に関する情報提供はメールにて受け付けておりますので、ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
info-furusho@gold.zero.jp 
 
 住みよい社会をめざす市民の会
  代表 古性隆

 




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2016年11月25日

鬼怒川・小貝川 平面図(河川測量)

弊ブログ、実は非常に光栄なことに、
各種研究機関や全国各地の大学等々の皆様にもご覧頂いています。

私は、ブログの内容に左右されることなく、
専門家の皆様に第三者の視点で
平成27年関東・東北豪雨災害を研究・解析して頂ければと考え、
できるだけ行政等が開示した文書を併せて公開するよう努力してきています。

その中で、早く公開しないといけないと考えていた最も基本的な文書に
鬼怒川の1/5000の平面図があります。

これは、国交省が保有する平面図で、
標高はY.P.mで表示され、距離標はもちろん、堤防から300m範囲の堤内地の地形図も出ている優れものです。

ところが情報公開請求の仕方を失敗してしまい、
当初、常総市内の鬼怒川の河川構造物のあるところの平面図の開示を求めていたため、河川構造物のない区間の平面図の開示を受けることができませんでした。
そこで、追加の情報公開請求をして、抜けの無いものにしました。
今まで断片的に引用してきていましたが、今回、開示を受けた全ての平面図を公開致します。
なお、折角ですので、栃木県真岡市の鬼怒大橋の少し下流(61.75K)まで開示を受けました。
常総市民が使う場合、主に常総市内の鬼怒川の平面図だと思われますが、上流側についても把握しておかねばならない事態も発生するかもしれませんので、必要に応じてご活用下さい。
(鬼怒川の平面図は、No.1の利根川合流地点以外は平成27年関東・東北豪雨災害前の平面図)


また、昨年の水害では被害は出ませんでしたが、
小貝川の堤防についても心配する声が上がっていますので、
こちらは常総市内だけのものですが、小貝川の平面図も開示を受けましたので公開致します。
(鬼怒川の平面図は、平成27年関東・東北豪雨災害前の平面図)


開示された平面図は、解像度が非常に高く、
図面を拡大していくと細かい部分まで明瞭に見ることができます。


皆さんにも広く使って頂ければと願っております。





posted by 古性隆 at 00:20 | Comment(2) | 関東・東北豪雨水害 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月24日

福島沖地震 安全安心課15分後には登庁・情報収集開始

11月22日午前5時59分頃、福島県沖を震源とするM7.4、最大震度5弱の地震が発生し、常総市は震度4を記録しました。
福島、千葉、東京、宮城の4都県で15名の方々が重軽傷を負われたとのことですが、一日も早いご快復をお祈り申し上げます。
幸い常総市では被害は発生しなかったようです。

さて、11月22日の地震発生後の常総市の動きですが、
安全安心課は警戒体制をとり、午前6時15分頃から職員が登庁し始め、午前6時30分までには安全安心課職員は全員集合して、情報収集に努めて下さっていたそうです。
(これは、常総市地域防災計画震災対策計画編「第4 配備体制」に基づくものです(47/124ページ)。)

たまたま、11月22日午後1時過ぎに安全安心課で情報開示を受けたのですが、その時、ホワイトボードに時刻と確認事項、報告事項がずらりと書かれていました。
すぐに消防や警察と連携して、被害の確認・異常の有無の確認作業を開始し、上・下水道の異常、農業関係の被害状況等々についても確認作業を続けているとのことでした。

たとえ夜中であろうと早朝であろうと、震度4以上の地震が発生すると、該当職員の皆さんは登庁され、市民の安全が確保されているか確認作業を行って下さいます。
こういう職員の皆さんがいることを、
一人でも多くの市民の皆さんに知って頂きたいなと思います。

「これが仕事ですから」
とその職員さんは謙遜して仰っていましたが、ただただ頭が下がります。

市民の目にあまり触れない話だとは思いますが、
こういう職員の皆さんの支えにより、
私たち市民の安全、安心が実現していることも頭に入れておいて頂きたいなと思います。

感謝の気持ちを持って頂ければと思っております。



追伸、
このように書きながら、一方では行政を相手にした訴訟をする・しないの話を書いているわけで、自己矛盾しているといわれかねませんが、あくまで是々非々ですので、よろしくない点があれば指摘して参ります。





posted by 古性隆 at 00:20 | Comment(9) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

投票箱の鍵 法令違反は常総市のみ

11月21日、市民からお寄せ頂いたアドバイス等に基づき
常総市選挙管理委員会に対して情報公開請求を行いました。
請求の内容は次の通りです。

  1. 常総市選挙管理委員会が選挙の投票箱に使用するために購入した全ての錠及び鍵の購入を証する書類。
    投票箱とセットの場合には投票箱の購入を証する書類。
    • →支出決議票など
       
  2. 1.において3つの錠が1つの鍵で開けられるものとして発注に至った経緯のわかる全ての書類。
    • →会議録、打合せ記録、発注書など。
      →誰がどのように指示を出して3つの錠が1つの鍵で開けられるようになったのか経緯がわかる全ての書類
     
  3. 購入した投票箱のカタログ、商品説明書、仕様書など。
    • →どのような投票箱を購入したかが明らかになる書類
     
  4. 投票箱受付簿は到着時刻等を記入する必要が無いこと、チェック後廃棄して良いことを主任者会議で説明したと常総市選管事務局は述べているが、「事務分担及び事務執行要領」の規定をそのように変更した経緯がわかる全ての書類
    • →会議録、指示書など。
      →どういう会議でいつ、誰がそのように変更を決定したのかがわかる全ての書類
     
  5. 平成28年10月31日付け審査申立に対する裁決(茨選第271号)を受け、臨時の選挙管理委員会を開催した場合にはその議事録。
     
  6. 5.の裁決を受け、市選管及び市選管事務局でとった抵触行為の改善、要領の改訂、周知徹底等を証する全ての書類。
    処分等を行っている場合にはその処分内容。


どのような書類が出てくるでしょう・・・。
非常に注目しています。


3つの錠が1つの鍵で開けられる投票箱は、
茨城県内の市町村の中で常総市のみ
だと
茨城県選挙管理委員会事務局から聞いていますので、
常総市選挙管理委員会が特別に発注した錠前ということに恐らくなるのでしょう。

誰が、どのような目的で特注したのか。
ここはとっても重要なポイントです。



そうそう、以前は3つの錠に対して、各々別の鍵だったという証言も得ています。
投票箱を開ける際、かなり手こずっていたということを手振り身振りで証言して頂いています。

一体、いつから3つの錠が1つの鍵で開くように変更されたのでしょう。
ここはとっても重要なポイントです。


選挙管理委員会及び選挙管理委員会事務局は、
公職選挙法や公職選挙法施行令など関係法令は当然熟知している
ことが前提だと
茨城県選挙管理委員会事務局は説明していました。

もしも常総市選挙管理委員会や同事務局が、
3つの錠が1つの鍵で開くように変更していたとしたら
法令違反であり当然許されないことです。

そのような法律は知らなかったと言い訳しても、通用しません。

もしも、何らかの目的を持った市職員が
常総市選挙管理委員会や同事務局に知られないように
勝手に3つの錠が1つの鍵で開くように変えていたとしたら、
これも重大な問題ですが、

常総市選挙管理委員会書記長補佐は、

1つの鍵で3つの錠の開閉が可能であると、
茨城県選挙管理委員会に提出した陳述書の中で述べていますので、
市職員が勝手に変更したものではないと考えるのが妥当でしょう。


さて、以上をお読みになり、この鍵について

  • 「いやいやこうだよ」
  • 「それは誰々の指示で変更された」
  • 「いつから変更された」

等々の情報をお持ちの方は、
是非、実名で情報の提供を宜しくお願い申し上げます。
info-furusho@gold.zero.jp





posted by 古性隆 at 00:20 | Comment(17) | 選挙・公選法・政治資金規正法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする